暮らしの中心 リビング♪

建築設計科の加藤です!


久々の家ブログは、我が家のリビングについてです。
日頃ウチの女房のママ友とチビッコ達の溜まり場となっている我が家ですが、初めてウチに来たお客さんが決まって「うわぁ」と声を上げるのが、廊下からリビングに入って吹抜けを見上げた瞬間です。


リビングを吹抜けとするには、問題もいくつかありました。特に冬場は暖房で暖めた空気が上昇してしまい、暖房効率が悪いということ。
また、本来もう一部屋取れるスペースの床を抜いてしまうわけですから、コスト面で不利です。
吹抜け用の足場まで組まなくては工事できません。
そういったリスクを覚悟しながらも、なぜリビングの吹抜けにこだわったか?
(住空間に連続性と開放感を持たせるため。そしてなにより子どもに上を向かせたかったから)です。


リビングはなんといっても暮らしの中心。家族が一番長く過ごす団らんの場所であり、お客さんを招き入れる社会的空間でもあります。
ウチのリビングは、キッチンやダイニングと連続させるため、間仕切り壁をなくしました。
LDKはつかず離れずのゾーニングが望ましいのです。


我が家の土地は東側道路のため、おのずと玄関や駐車場が東側にあります。オーソドックスな住宅設計では、南東側にリビングを配置して採光を確保しようとするでしょう。
ただし、ウチの立地は、線路や踏切といった音源が北東方向にあるという特殊な事情が..


カーテンを開けるたびに、いちいち人目や車を気にしたくはないし、騒音だってやわらげたい。
リビングには、プライバシーの確保も必要です。いや、むしろ超重要!
そこで僕が決めたリビングの位置はど真ん中! リビングとつなげた蔵を東側に配置することで、プライバシーの問題はクリア。そのかわり東からの採光がとれなくなりますが、トップライト(天窓)を2か所リビング上部に設けました。トップライトは普通の窓の3倍の採光効果があるので、とても明るいリビングとなっています。無垢のフローリングに寝ころびながら、青空と流れる雲を眺められます。ゴロ寝しててふと目覚めたら、真夜中に満月の月光が射し込んでたこともあったっけ。


リビングを吹抜けとしたことで、かなり高さもある広い面積の壁となるわけですが、ただクロスを貼っただけではおもしろくないので、LEDのブラケット照明の他、小窓を主寝室の壁に設けました。
リビングと立体的に目線や声のやりとりができます。蔵の上の子ども部屋の壁にはアクリルブロックを埋め込み、家族の気配が感じられるようにしました。リビングにもれる明かりを見て「まだ起きてるな」なんてね。


現しの梁からブランコやロープをぶらさげたいなぁとか、どんなソファにしようかとか、吹抜けの壁に投影して映画を見ようとか、まだまだリビングでやりたいことは盛りだくさん!
リビングって一番設計コンセプトの集まる場所かもしれませんね。   ではまた。



LDKのある1階平面図

スキップフロア断面イメージ

▲陽光が射しこむリビング

▲リビングから見上げると天窓に青空

▲空気を循環させるシーリングファンと寝室の小窓

▲アクリルブロックを子供部屋の壁に埋め込みました

▲2階廊下からのぞく七星とお友達






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