光を取り入れろ!

建築設計科の加藤です!


加藤先生の自己紹介編は!⇒http://d.hatena.ne.jp/itc2010/20110405/p1


今回の家ブログは、家の中を明るくする工夫についてです。
「明るい家にしたい」 これはマイホームを建てようとしている人の共通の願いだと思います。
前回のブログで、リビングにトップライト(天窓)を設けましたと紹介しましたが、我が家は生活空間以外の、普通暗くなりがちな場所も明るくなるよう設計しています。


今の我が家に引っ越す前に住んでいたアパートでは、いろいろと不満がありました。
まず玄関がいつも真っ暗!どんなに晴れていても、窓がないので電気をつけないといけなかったのです。階段で2階に上がる時もそう。やはり真っ暗でした。このときから、今度自分の家を建てるときは、なんとしても日中明るい玄関と階段にしてやる!と僕は決めていたのです。


まず玄関扉本体を強化ガラス付きの断熱ドアとしました。東向き玄関なので、朝の明るさは半端じゃありません。それから玄関ホールの南側の壁にガラスブロックを仕込みました。
ガラスブロックは、内部は見えないけれど、断熱・遮音性能に優れるまさに光を通すための壁。
これは入れて大正解でした。たまゆらの雰囲気もいいし、めちゃめちゃ明るい玄関になったし超オススメですよ!


靴を脱いで上がったガラスブロックとは反対側(北側)の壁の下にも横長のFIX(はめ殺し窓)を入れました。北側とはいえ、やわらかい天空光が足元から入ります。玄関ホールだからこそ足元を重視しました。


そして階段。ここも足元・頭上と目線が上下に行ったり来たりする場所。ウチはスキップフロアで、
階段の踊り場が中2階の入り口となっています。ここの壁の足元にFIX窓を設けました。
1階から階段を上がっていくときに、光の方へ進んでいくねらいがあります。
踊り場を折り返すと今度ははるか頭上に天窓が。屋根まで吹抜けなのでまっすぐ光が下りてきます。
日中明るい階段なので、照明のスイッチを入れる必要もなく、娘の七星は自分一人で階段の上がり下りができるようになりました!


それから住宅の北西側ってどうしても暗くなりがちなんですが、ウチの場合、台所がそこに位置しています。
ここにもちょっとひと工夫。大工さんに造作してもらったキッチン収納棚にうまく納まるように図面で細かく検討し、横長のFIX窓を入れました。アイランド型キッチンの突当りの勝手口もガラス戸として、北側と言えど天空光を取り入れ、日中照明を付けないでもいいようにしました。


生活空間である居室では、建築法規に基づいた採光面積を確保して当然です。居室以外の場所でも
“窓を考える”ということは、明るさを演出するだけでなく、エコにもつながり、また節電にもなるんですね。


このブログを読んでいる皆さんの家の窓はいかがですか?いろんな意味で効果的な窓ですか?
もし不満があるなら、次に住む家でその思いを是非解消しましょう。
考える家って本当に楽しいですね! ではまた。



▲玄関のたまゆらガラスブロック グリーンが映えます

▲玄関ドアの強化ガラス 夜は明かりがもれます

▲玄関ホールのFIX窓 足元に照度を確保

▲階段踊り場の壁に足元を照らす窓

▲階段の吹抜け上部の天窓 最高に明るいです
 
▲キッチン収納や勝手口にも光の帯で演出

▲窓は壁の一部 蔵のガラスに



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