狙い通りの駐車場

建築設計科の加藤です!



今回の家ブログは、我が家の駐車場について書きましょう。
住宅プランニングをする上で、駐車スペースの計画は、早い時点での決定が必要です。
僕の場合、土地探しをしている時から、車は2台分と決めていました。
孫に会いに来るじじばばや、ママ友などしょっちゅう車での来客があるし、
将来共働きとなったり、所有する車が2台となることも想定したわけです。


では、まずどのように駐車するか?
ウチは前面道路に対して直角にバックで駐車するように考えました。
この向きが1番停めやすく、出やすいからです。


次に、2台分の駐車スペースには、どれだけの面積が必要か?
僕はJW_CADで図面を作図していたので、ネットから自分の車のCADデータを取り込み、
図面に貼り付けて検討しました。実は車だけではなく、トイレや洗面台・ユニットバスなど、
ショールームで決めてきた製品のデータは、全てダウンロードして取り込んでいます。
リアルな大きさが図面上で検討できるのは、CADで作図する大きなメリットなのです。


ただ、実際に自分の車のハッチバックを開けた状態で、実測もしました。
車の前部が道路からはみ出すことなく、ハッチバックを開けても、
外壁に当たらないギリギリの位置を明らかにするためです。
こういった経緯で、前面道路の境界線から住宅の壁芯までが、5,500㎜という寸法が決まったわけです。
僕は現場監督だった経験から、JW_CADの授業で学生たちにこう教えているんです。
“図面上の寸法は、全て意味があって決まってくる”と。


そして最後に車止めブロックの位置。
これがないと、車がバックし過ぎて外壁に衝突してしまう危険があります。
コンクリートの強度が出てから、アンカーを打ち込んでブロックを固定するんですが、
これの墨出し(位置を現場で記すこと)も、僕は自分でやりました。
車2台分なので、ブロックは4つなのですが、自分の車のタイヤの間隔を実測した上で、
4つ均等間隔としました。これが僕のこだわり。
普段は車一台駐車が多いので、ど真ん中に駐車して、両側を広く取りたかったのです。


自分の家だから、家族が住みやすいように造る。
積み重ねてきた建築の仕事の経験が、自分のためになる。
デジタルだけでもなく、アナログだけでもなく、両方融合して、図面と現場が一致する。
これこそ、“狙い通り”でしょ!    ではまた。




▲コンクリート表面を、滑りにくくするための刷毛引き仕上げ

▲ダウンロードして作図したトヨタのWISHとマツダアクセラ

▲図面通りの駐車スペース


▲車を前に出さずにハッチバックが開けられます


▲間隔を均等にした車止めブロック


▲普段は中央に停めて、乗り降りしやすいようにしています



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