2011年東北地方太平洋沖地震の強震記録にみる千葉県浦安地区の液状化

建築設計科の池田です!


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2011年東北地方太平洋沖地震の強震動は、日本各地において強震記録が観測されています。
そこで、千葉県の成田と浦安の強震記録を対比して、浦安地区の地盤の液状化の痕跡を探ります。
まず、図1に成田の加速度波形を示し、図2に浦安の加速度波形を示します。比べると、図1の成田の方が振幅も大きい。



▲図1

▲図2


しかし、図3成田と図4浦安の速度波形を比較すると、加速度波形と違って図4浦安の速度波形の方が図3成田よりも振幅が大きくなっています。




▲図3

▲図4


そして、図3成田では100秒〜150秒にかけて振幅が次第に小さくなるものの、図4浦安ではなかなか振幅が小さくならず、ゆっくり振幅している(周期が長い)。
これは地盤の液状化によって、このような速度波形になっていると思われます。
このように成田と浦安では、50km程度離れています。すなわち、成田の方が浦安より震源に50km程度近いのです。
しかし、強震記録の速度波形は浦安の方が地盤の液状化によって大きくなっています。
そのため、浦安地区では液状化による地震被害が多く生じていると思います。
なお、強震記録は防災科学技術研究所の強震記録を使用させていただきました。茲に記して謝辞を表します。






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