心が穏やかに温まるような本♪
インテリアデザイン科の田中です!!
今年は暖冬と言われていましたが、さすがにこの時期ともなると寒いですね。
そして、僕のクラスは、卒業に向けて、追い込みに入っています。
2年間の集大成である「卒業制作」の発表会まで2週間と少し。放課後も残って、作品作りに励んでいます。
そういう時期なので、空気は冷たいし、体は疲れてくるし、心も荒れてきています。
ということで、今回は、心が穏やかに温まるような本を何冊か紹介したいと思います。
紹介するのは、僕が一番好きな小説家、「吉田篤弘」さんの著作です。
この人の作り出す世界が、僕にはぴったりはまってしまい、読んでいる間、とても幸せな気持ちになります。
他の作家の世界観は、どこかに違和感を覚えてしまうようになり、今や、小説は吉田さんの作品しか読みません。
吉田さんの本は、単行本も文庫本も全部持っていますが、もし、初めてこの人の小説を読んでみようと思って
いただけるなら、入門編として最適と思われる作品を何点か紹介したいと思います。
▲この作品こそ、吉田さんの出世作『つむじ風食堂の夜』。いわゆる月舟町三部作の第一作目です。
この本に出会ったのは今から10年くらい前の、今は無きヴィレッジヴァンガード幕張ベイタウン店でした。
軽い気持ちで立ち読みした瞬間、ああ、ここには僕が見たい世界・居たい世界がある。
やっと見つかった!という気持ちでした。
▲吉田さんの作品にハズレはありませんが、せっかくなので月舟町三部作を全部紹介します。
こちらが第二作目の『それからはスープのことばかり考えて暮らした』です。
月舟町というのは架空の町ですが、どうやら吉田さんが生まれ育った世田谷区の赤堤がモデルになっているようです。
実は、僕は大学生だった4年間、この赤堤のすぐ近くに住んでいました。
▲こちらが月舟町三部作完結編『レインコートを着た犬』です。
ここまで、タイトルと装丁(本のデザイン)だけ紹介してきましたが、それだけでもこの作家の独特のゆるさが
伝わってきませんか?実は、この人は本の装丁家でもあるので、自分の作品はすべて、本人と奥さんで装丁して
います。自分の本は、中も外も完璧に思い通りに構築できるなんて素敵だなあ。こんな作家は少ないですよね。
▲この本は、月舟町三部作の番外編です。今時の言葉で言うと、「スピンアウト」作品でしょうか。
第二作目で少し登場した少年を、こちらでは主役として描いています。
この作品は「ちくまプリマー新書」という主に中高生向けのシリーズの為に書き下ろされたので、
とても易しい文章で書かれています。
▲吉田さんの作品は映画にもなりました。代表作『つむじ風食堂の夜』です。
監督篠原哲雄、主演八嶋智人で、吉田ワールドをかなりうまく再現しています。
本はあまり読まないという方は、DVDになっているので、こちらからどうぞ。
というわけで、吉田作品の紹介を終わりますが、本の紹介って難しいですね。
何となく気になった方は読んでみて下さい!!
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