壁厚収納 ニッチ!

建築設計科の加藤です!


建築教師のこだわりの家づくりについて連載してきたこのシリーズも、思い起こせば、
初回はまだ新築工事中でした。
あれから早2年が経とうとしています。
ですがまだまだ続きますよ。
今回の家ブログは、ウチのniche(ニッチ)を紹介します。


あまり耳慣れない用語かもしれませんが、ニッチとは、壁を凹状にくりぬいて作られる
棚のことです。
中が空洞になっている間仕切り壁の厚みを利用して作ります。


そもそものニッチを造るきっかけは女房のつぶやきでした。
「あーこんな雰囲気の飾り棚つけたいなー」
買い込んだ住宅雑誌をめくりながら、僕に聞こえるようにこんなことを言う。
「どれ、見せてみい」
「できるの?こういうの」
「やったろうやんけ」


とは言ってみたものの、ニッチを付けられる場所は限られる。
まず外壁の内側には、断熱材を入れなければならないので、アウト。
次に我が家は木造軸組工法なので、壁の中に筋かい(斜め補強材)が入る。
筋かいがある部分には、当然入れられない。つまり内部の間仕切り壁で、
なおかつ筋かいのない場所という条件があるのだ。さらに人の動線と飾り棚という
機能を考えたときに、効果的な場所でなければ、ニッチを入れる意味がない。


もうすでに木工事が始まっているタイミングだったので、どうするか迷った僕は、
素直に大工さんに相談しました。
木工事中の現場を一緒に回りながら、どこに入れられるかを検討したのです。
大きさや設置する高さも現場で決めるから、なんせ決断が早い。


まず一番に決まったのが、外から玄関扉を開けた真正面。
家に入ってパッと目線のいく最高の場所だ。
他にリビングのインターホンや、1階から2階へ上がる階段の踊り場の壁など、凹ませて
空間に変化を持たせてみました。


玄関や廊下が何となく殺風景で、でも飾り棚を置くには狭いと言うような場合でも、
ニッチなら場所を取らずにインテリアが楽しめますよ。   ではまた。




▲玄関のニッチ グリーンがあるとホッとしますよね

▲クリスマスの時期には、ちょっとした飾りでデコレーション

▲インターホンのニッチは天然木で囲みました

▲2階の廊下の壁のニッチは、角度可変型ダウンライトで照らせます

▲階段の踊り場の壁にもアクセント


▲これはまだ工事中の写真です インターホン用の電気配線が出ています

▲トイレにも壁厚収納で可動棚を設置しました






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