国際理工熱血先生日記(月・木曜日更新中！）

2013 ITC美術部夏合宿

ビジュアルデザイン科＆美術部顧問の園下です！

気づけば今年の夏休みももう終わりを迎え、後期へ向けて最後の課題制作等に追われる学生の皆さん。美術部の面々は去る８月２６日〜２８日に2泊3日の日程で夏合宿を実施しました。

普通に考えれば至極インドアな性質に則って、夏の暑い日に外に出る事は少ないと予想される美術部の面々が揃っているのですが、美術部恒例の夏合宿はあえて外に出て、自然の美麗な造形からわずかでも創作の刺激を得るため灼熱の内房も岩井海岸にてひたすら絵を描き砂をこね体を陽光の下に晒し続けるという修行を敢行して参りました。これはその熱く無謀なる倦怠と忍耐あるいは時として創造的活動に繋がる前のめりな夏の美術部員による非日常を記録した物語である in 2013。

8月26日（月）初日は岩井駅に集合。宿に荷物を置き曇天のなか海岸へ向かう。曇り空だと海は鈍色に染まる幾分重い表情を見せるがメンバーは思い思いにやりたい放題なポーズ（笑）

着いたとたんいきなり砂浜で彫像を作り出す伊藤さん。海藻がリアル

これもアートかw　鈴木さんと黙々と作り上げた四角錐ピラミドと充足笑みのギレルメ君

今回の課題のひとつが水彩色鉛筆を使ったスケッチ。手近に海辺の風景を描くの図

初日の夜はミーティング。１２月の学園祭に向けて展示内容や制作物のアイデアを出し合いました。その後は親睦会の流れ。夜更けまでみんな盛り上がってました

翌日。空は見事に晴れ、海の色も青く冴え渡ります。水平線をみて佇む富田さん

美術部恒例のすいかわり〜

部員が２６人もいるので希望者のみ割ります

誘導組は海で待ち構えてます。あわよくば波間にさらわばさらば

タオルでしっかりみえないように

ウメ☆ギレ！ヒトデ！いっぱい！へんなかお！

スタートラインはなぜかヒトデで

つねにヒトデ

逆光の~~シャア~~ササキ（と背面のアサノ）

スタート前にぐるぐる回されるノ図＆まわされすぎてふらふらするノ図

誘導によりさまようスコップ使い佐藤君＆棒使い鈴木さん……名字が日本人的にものすごいありふれた感にすぐる！

鈴木さんはみごと命中（軽ーいタッチだったので割れませんでしたが）佐藤君はハズレ（笑）

2組目。ギレルメ君と北上さんの組

大丈夫でしょうか（笑）

危ないよー！w

ニアミスするとこでした

……て、どこまで行くのでしょうかw

てい！　北上さんは見事命中！

なんとか海から戻ってきたギレルメ君は、はずれ（笑）

三組目は剱持さんと三上君。剱持さんは見事命中！

三上君は明らかに落とし穴っぽい所へ誘導されて残念な結果に……

……と思ったら最後に見事命中！　スコップの威力でぱっくりと叩き割る事ができました！

すかさず、浜辺に包丁を持った~~変質者~~部長が登場！　笑顔が恐い！（笑）

危険なので佐藤君がスイカをさばく事にw　浜辺でじっくりあったまったスイカを切り分けます

みんなでスイカを食べまくりの図。あったまってたけど、すごく甘くておいしかった！

夏だなー！　スイカ食べ放題な感じでビース！　めっちゃウマかったですよ

スイカ割りの後はグループごとに分かれて、メンバーの一人を選び、体をキャンバスに見立ててボディペインティングのコンペ開始！　制限時間６０分で人体アートにチャレンジです

ミュージックをテーマに白塗りの変態謎を描いた1班のメンバーと作品（三上君）

静脈と動脈（？）を描いた2班のメンバーと作品（神山君）とそれをガン見する笠松さん

浜辺のゾンビをテーマに描いた3班のメンバーと作品（ギレルメ君）

任侠なモチーフとノリの4班のメンバーと作品（佐々木君）

厨二的指なし手袋を描いた５班のメンバーと作品（鈴木君）

完成した作品達。手だけのチームはまだしも、全身緑とか全身真っ白、あるいは血まみれの作品は海辺の人たちの視線を釘付けにしていました（笑）

てことで、優勝は任侠ものをテーマにした血まみれの佐々木君＆登り龍の作品を描いた4班さんになりました。

画材はアクリル絵の具を使ったのですが、水でこすると落ちるとはいえ、面積が広い作品達は落とすのがちょっと大変そうでした。結果、宿に帰るまでほぼずっとこのままでした（笑）

夕方4時を回った頃、この日の最後のイベント、サンドアート大会を実施しました。さっきとは違うチームをランダムに組み、テーマを決めて砂上の芸術を競います

この企画の為にでかいスコップをはじめ、各自マイスコップ＆バケツを持参してきました（笑）

作り始めるや否や、結構みんな本気です。さすが造形表現に興味のあるメンバーが揃っていますw

なにやらみた事のあるようなモチーフが出来上がりつつあります

なんか、もうね、まわりあまり人もいないんだけどね。まだまだ熱い戦いが続いてます！（キリッ

1班さんの作品。城？　と、方々にできた落とし穴w

2班さんの作品。井戸から出てくる貞子（笑）　髪の毛がドロドロしてて、しかも井戸の水面には貞子の尻まで表現されてましたw

3班さんの作品。夕日に染まる女体（笑）なんか前衛芸術みているようでしたw

4班さんの作品。たまご（笑）　これもなんつーか五人の手でこれつくってたのがすごいよw

５班さんの作品。作品名「風雲神山城」。まわりのみんなからは、出来は良いけど、作品名がねぇ……との声あり（笑）

制限時間５０分くらいで作ってたのですが、制作が進むうちに潮が満ちて来始めたようで、波から作品を守る為に、寄せては崩される防波堤をも作りながらの戦いになりましたw

優勝は渾身のディティールで貞子の尻とそこから生まれる波紋まで表現した2班さん「井戸から出てきた貞子（とその尻）」に決定！おつかれさまでした！

ツワモノどもの夢のあと……

黄昏（たそがれ）……そしてピンクの麦わら帽子をかぶるおばさん（浅野くん）……

いやー、良く１日活動してました。暑かった〜

宿に帰って食事を済ましたら、各自2日間かけて描いてきたスケッチの発表と総評を行いました。結局3時間くらいかけて個別指導までしつつ、なんとか合宿の造形活動課題は終了。

お疲れさまでした〜のかけ声と共に、夜は全員で盛大なる親睦会に。UNOやトランプ大会が始まったかと思いきやいつの間にかカラオケやら謎の北斗の拳＆天空の城再現パフォ撮影会等、普段はおとなしいみんなのアフォな本性をさらけ出し大暴れしてました。

夏と言えば花火！　海岸は花火禁止だったので宿の庭にてみんなで花火しました

なぜか大量の線香花火が同梱されてたので、最後はひたすら線香花火大会に

さて。宴も~~たけのや~~たけなわ、午前4時過ぎ。半分くらいは寝始めていた部員に緊急召集がかかりました。眠いのといきなりの展開にうすぼんやりと全員集合。そのまま海に連れて行かれるはめに……

この日の夜明けは５時８分。日の出をみる為に来たはずが、内房の海は西向きに臨むので、日の出は海とは反対の内陸側からあがってくる事は内緒です。完全に逆光の夜明け（笑

夜明けの瞬間です（笑）　赤く染まる空は最も遠い地平線から差し込む光の波長の中で、最も遠くへ届く可視光線が赤い波長だからというのはカラーコーディネート勉強している人はわかるはず

夜明けのモルゲンロート（朝焼け）

眠そうですが、ちょっと楽しげかも？　ちょっとだけねw

てことで、合宿も佳境を迎え、朝五時の集合写真をば

帰り道。コントラストが高そうな状況だったのでHDRにて撮影。暗部が少し見えやすく撮影できたかな

おつかれさま！　朝早く叩き起こされつつもみんな文句も言わず楽しみました。お世話になった民宿「御目井戸荘」前にて、最後の集合写真

皆はバスで駅まで送迎していただきつつ、お見送り後の顧問（私）はそのまま学校へ仕事しに旅立ちました……orz

ということで、長々と紹介させていただきましたが、年中行事の合宿ではありますが、今年も良い合宿ができました。

画力の向上を目標に掲げる美術部ですが、活動の目的にはなにより、一人で創作を行う事もできる造形活動を、クラブの仲間と一緒に取り組む事に意味があると考えています。

毎年夏に外へ出て、多くの自然に触れ、少しでも創作の刺激になるように考え活動した事は、在学中のクラブ活動中はもちろん、卒業してからも大事に感じる、良き思い出になると考えています。

文科系クラブとしては２６名という大所帯のクラブですが、結束も深まり、後期以降の活動も盛り上げていきたいと思います。みんな、暑い中、おつかれさまでした〜！

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