呼吸する内装壁材 「エコカラット」!

建築設計科の加藤です!


加藤先生の自己紹介編は!⇒http://d.hatena.ne.jp/itc2010/20110405/p1


今回の家ブログは、我が家の建材のこだわり(タイル編)です。


住宅設計において、建築材料を適材適所に配置するということは、間取りの計画と並んで非常に
重要なパートを占めます。積算上の適正単価・工事費用を知っておかなくては、限りある予算に
応じた設計は残念ながらできません。それぞれの面積・体積ごとに各仕上げ材の単価を掛け合わせ、あれは我慢しよう、これは使いたいと電卓たたきながらコーディネートするのが、設計の本来の姿なのです。


僕はインテリアの壁に、珪藻土と呼ばれる左官材料で塗り仕上げをしたいなあと考えていました。鏝(コテ)や櫛引きでいろんなデザインが表現できるし、なにより天然素材なのでシックハウスを防げるから。でも施工単価が高いことに加え、傷がついたときの補修が難しい仕上げです。僕が目指したのは、チビッコたちが元気に走りまわってる家。うーん、傷つけまくるだろうなあ。。


そんな折、ユニットバスやトイレの打合せで訪れていた、INAX(現 LIXIL)のショールームで、
エコカラットに出合ったのです。カタログには、有害物質を低減し空気をきれいにするタイルで、調湿効果・におい吸着力にもすごく優れているという。タイルだから固いし、そう簡単に傷もつかない。おっ、おしゃれなデザインもいろいろあってかっこいいぞ。


すると営業の方がポプリを入れたガラスの小瓶を2つ持ってきました。そのうち1つにはエコカラットのかけらが入れてある。僕に両方の香りをかいでみてという。するとなんとエコカラットが入っている方は、全く花の香りがしないのです! なんなんだ、この驚くべき消臭効果は!!惚れた。。次に水の入った霧吹きを持ってきて、エコカラットのサンプルにシュパッ!
次の一瞬でジュオッとしみ込んでしまいました。 なんなんだ、この驚くべき吸湿効果は!! もっと惚れた。。


「エコカラット」は、粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を焼成した内装壁材です。
エコカラットの微細な孔は、湿気を吸ったり吐いたりするのに適した大きさに設計されていて、
夏場のジメジメや冬場のカラカラも、この吸放湿機能によって、自然に調節できるわけです。


僕は惚れ込んだ建材にはお金出しちゃいます。ケチるところはとことんケチって、ここぞというところでドカンと使う。これこそ現場監督のお金の使い方。早速どこに使おうかワクワク内装計画。やっぱり臭いを消したい場所に効果的にエコカラットを使いたい。ということで、ダイニング・玄関ホール・1階の客用トイレの壁に張るように僕は決めたのです。


建築材料は次々と新しい商品が開発・製品化されています。テキストに出ていない機能的・デザイン的に優れた新建材をもっともっと勉強しよう。各メーカーの展示場・ショールームやホームセンターなんかは、まさに建材の宝庫ですよ。自分の目で見て、触って、感動して、そして値段がいくらなのか知ろう!
そんな積み重ねは、全て将来の自分のためなのさ!  ではまた。



▲ダイニングの壁に暖色系レンガ調エコカラット

▲色の違うタイルを1枚ずつランダムに張ります

▲玄関ホールはあえて幾何学的なスクエアタイプ

▲凹凸のボコボコ感を強調するための角度可変型ダウンライト

▲客用トイレの壁に石目調モザイクタイル

ホルムアルデヒド低減能力

▲生活臭成分の低減率

 


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